Ubuntuシステムを丸ごとバックアップする方法
hiroadmin | 2010年1月4日前回windows、「Ubuntuバックアップ完全夢欠な方法!?」でUbuntu9.10をシステム丸ごとバックアップする方法を未確認ながら紹介した。
未確認なので夢欠で終わってしまったが、今回確認できたので報告。
結論、Ubuntu9.10でできました。
×印はWindows標準フォーマットではないからであろう、バックアップできないという意味ではないようだ。
Ubuntuシステムを丸ごとバックアップする方法
ソフト名は「Acronis Truie Image 8.0」とバージョンは古いが、可能であった。Windows専用なのでWindowsがないと使用することはできない。
メニューにあるとおり、「ディスクのクローン作成」項目でバックアップをとる。クローン作成なのでバックアップ先でもUbuntuが起動可能な状態でバックアップが取れる。イメージの作成はWindows専用なので不可であった。イメージ作成でも、圧縮してバックアップはとれる。システム30GBで時間は約30分かからない程である。時間にこだわる人は、こちらがおすすめ。(後書き)
バックアップ先の容量は元と異なっても問題はない。自動的に調整してくれる。バックアップ先が大きい場合、余った分は通常のデータ用として利用できる。
今回利用したのは、WindowsXP。(Windowsインストール上での作業)
バックアップする時間はバックアップ元120GB(USB接続)、バックアップ先250GB(USB接続)で行った結果、1時間4分。リストアも結局バックアップデータをそのままバックアップする理屈なのでほぼ同じ時間であった。システムを起動せず、緊急用CDから起動して作業を行った方が早い。
バックアップ設定は、PC初心者にはわかりづらい。設定する中で、元データを削除するかどうかがある。元データを削除設定すると、改めてバックアップをやり直さなければならない他、元データは完全消去(復元不可レベル)なので、上記の環境の中では2時間以上の膨大な時間がかかってしまう。元データ削除は設定しない方がいい。元データは後からフォーマットした方が早い。
Ubuntuシステム丸ごとバックアップなので、バックアップ先のハードディスクからもそのまま起動できるので、緊急時にバックアップした時点の状態でUbuntuを利用できるのも、この方法の利点である。
気になったこと
ディスクのクローン作成を同様にバックアップ・リストア3回ほど行ったが、最初の作業したときに2、3ほど「バックアップできない(コピーミスか?)」警告があった。原因は不明。正常にUbuntuは動いた。2回目以降は全く警告がでなかった。現在、バックアップHDからリストア(バックアップ用HDからメインのHDにバックアップ)した状態でUbuntuを使用しているが、問題はないようである。
最初の警告時でUbuntuを起動したときに、起動画面に一瞬であるが、なにかメッセージがでた。メッセージは一瞬であるため読み取れない。2回目以降のバックアップ後ではメッセージがでない。
バックアップ元、バックアップ先が同じ容量であれば、最初の作業の警告がどうなるのか不明だ。今回はあえて、両HDの容量が異なる方法で試した。
今回のUbuntu丸ごとバックアップ状態で使用し、問題があった時点で改めて報告しよう。
ほぼ納得いく方法であり、Ubuntuをインストールし直すよりは遙かに安心感と利便性がある。
また、コンソール(文字だけで起動・削除したり、インストールする命令をする)からバックアップとる方法が紹介されているが、Ubuntu使用者はあまりわからない人が多いと思われることから、Windowsになれている人にとって作業はしやすいと思う。
古いバージョンのソフトで作業したために、Ubuntuで採用している新しいフォーマットが表示されていない。Acronis Truie Imageの最新バージョンで今回の作業をしたときに、100%納得いくことに期待したい。
まとめ
- Ubuntu丸ごとバックアップは可能であった。
- 使用ソフトはAcronis Truie Image8.0で、ディスクのクローン作成から作業を行う。
- バックアップ元とバックアップ先のHDの容量が異なっても作業が可能。
- クローン作成なのでバックアップ先のHDからもUbuntuが起動可能である。
- イメージ作成でもUbuntuのバックアップは可能で、短い時間でバックアップがとれる。
- 問題点として、最初の作業したときに2、3ほど「バックアップできない(コピーミスか?)」警告、最新Ubuntuのフォーマットを正しく表示していない、があるが、同様な作業の2回目以降は現時点で問題なくUbuntuは作動している。
- 最新版のTruie Imageでバックアップを行った場合、より設定方法がわかりやすいことと、フォーマット形式の正確な表示、作業時間短縮を期待したい。