Ubuntuで安全にWindows用のソフトをインストール3
hiroadmin | 2010年4月22日最終回は実際にWindowsソフトをインストール時に、Wine-doorsを予めインストールしている場合としていない場合の比較をしてみる。
ここで取り上げるソフトは、Macromedia MX2004ファミリーのDreamweaver MX2004、Fireworks MX2004、Flash Pro MX2004、FreeHand MXaである。WindowsにCSシリーズを入れているため、現在は全く使用していないものだ。
Wine-doorsを予めインストールしていた場合の結論を上げると、第一にMacromedia MX2004ファミリーが一応使えるようになったこと、第二に日本語変換ソフトSCIMで日本語入力ができるようになったこと、第三に表示が綺麗になったことである。
Flashが使用可能になった
Wineのみをインストール時には、Flashが機能のほんの一部しか使用できず、結果として使用不可であった。それが使用可能になったことは大きいことである。ただし、Actionscript2.0に関しては動作が不安定なことは変化なし。
DreamweaverはCSSファイルが編集画面(デザインモード)で反映されなかったものが、反映されるようになった。(CSSファイル反映に関しては、設定の問題があったのかもしれない)
他のソフトは、Wine-doorsをインストールする前に既に動作していたため、変化なし。
Macromedia MX2004ファミリーは全て完璧に動くわけではないが、一般的なホームページを作成する上で使用可能。
日本語変換ソフトSCIMで日本語が入力可能となった
Macromedia MX2004ファミリー全てに対して、日本語変換ソフトSCIMでの日本語入力が可能となった。
Wineのみでは、変換はされるが確定すると消えてしまうと言う状態であった。
表示が綺麗になった
全てのソフトでWineのみでは文字が少しかすれた状態であったのに対し、文字がはっきりと表示されるようになった。
また全体的に色が少し暗かったのに対し、少し明るくなった。
Dreamweaverが安定した
致命的なことではないが、Dreamweaverから他のソフトに切り替えて再びDreamweaverを表示すると、一部の機能表示が隠れてしまい少々使いづらかったが、解決した。
以上、Macromedia MX2004ファミリーについて改善が見られたが、他のWindows用のソフトに関しては同様な結果となるかどうかはわからない。
Windows用のソフトをインストールした後に、Wine-doorsをインストールしても上記結果は得られない。
一例ではあるが、参考になればと思う。
まとめ
- WineでWindowsソフトをインストールする時は、メイン以外のユーザで試してみると、Ubuntuに不具合があった場合、対処しやすい。
- Wine-doorsをインストールすると、同時にWineがインストールされる。
- Wineのみインストールするより、Wine-doorsをインストールした方が画面上で表示が綺麗になり、通常インストールでは動かなかったソフトが動くようにもなる。また、日本語変換ソフトSCIMで日本語が入力可能となる。
- Macromedia MX2004ファミリーであるDreamweaver MX2004、Fireworks MX2004、Flash Pro MX2004、FreeHand MXaで試してみた。
- Flash Pro MX2004のみが使用不可であったのに対し、Wine-doorsをインストール時では全てのMacromedia MX2004ファミリーが使用可能となった。
- Dreamweaverで再表示の問題が解決した。
- Windows用のソフトをインストールした後に、Wine-doorsをインストールしても上記結果は得られない。