MintでPython(ミントでパイソン)は永久無料
お茶ノ湯博士 | 2014年11月14日初めての人は読み方に戸惑ってしまうが、Pythonをパイソンと呼ぶ。
これはプログラム言語だ。
人前では、「おっ、パイソンかこれは」と言ってはいけない。
日本ではあまり人気がなく、関連書籍も少ない方だ。
欧米ではよく使われている。
pythonは何がいいのか?
すぐに学習ができる
pythonはCやJAVAに比べて習得しやすい上に、Linux系上では難しい設定なしに、入力してすぐに結果が出る。
極端に言えば、Mintをインストール直後3,4分でプログラムの学習ができる。
具体的に言うと、
「ソフトウェアの管理」から”IDLE”と検索をして、idle-python2.7をインストールすれば、わずらわしい設定なしで、学習準備完了。
あとは、どこかのホームページからサンプルをそのまま入力して、”F5”のキーを押せば結果が出る。
コピー&ペーストしてもいいが、いちいち入力することによって入力パターンがイメージできるようになる。
本格的なソフトが作成できる
pythonで作られたソフトは多い。
Dropbox(ファイルを他のサーバーに自動的に保存してくれる)、PiTiViという動画編集ソフト(Ubuntuの標準ソフト)、Blenderというアニメ制作や3Dゲームを作ったりするソフトなど本格的なソフトも作成可能である。
特徴の2つ目は、ライブラリが豊富である。
「ソフトウェアの管理」で “python” と検索すると、 python-○○○ と出てくる。
これらはすべて、pythonのライブラリでその数、数十にも及ぶ。
ライブラリについてざっくり言うと、プログラム上でライブラリを呼び出し、任意の場所に文字や数値を入れるだけでプログラムが完成してしまう。
あとは、どんな順に並べるか考えるだけ。
ちなみにディスクトップ上にソフトの窓を出して、「こんにちは」の文字を出すだけだと、5、6行のプログラムでできてしまう。
小型コンピュータを制御できる万能型プログラム言語
pythonは応用範囲が広い。
パソコンのソフト、ブラウザーで動くソフト、本格的ではないがスマホで動くソフトが作成できる。(将来的に本格的にできるとも言われる)
現在QpythonというAndroidソフトは、スマホ上でプログラム作成ができる。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)という手のひらに乗るパソコンを制御することができる。
ロボットを制御したり、小さなモニターをつけるとロボット制御のモニターにもなる。
カメラを遠隔操作したり、警報装置にしたり・・・・・多くのことができる。
ちなみに Raspberry Pi は、五千円台で購入できる。
Windows7やMacでも動く
pythonが使えるのは、Linuxだけではない。
Linuxでは標準にインストールされているが、Windowsでは自らインストールし環境を設定しなければならない。インストールは特に難しいといわれていない。もちろん無料で環境は整えられる。
環境が整えば、Linuxで作成したソフトがWindows 上で動く。Linux同様な作成することも当然可能だ。
Macもwindowsと同様なことができる。
ちなみになこんなの作りました
Linux Mint xfce の最新版をインストールした。
idle-python2.7をインストールした後、簡単なプログラムを作ってみた。
「見る単」(仮称)
英語と日本語を登録したファイルを読み込み、英語 ==> 日本語 を表示するもの。
英語から日本語に表示する時間や、ランダム順表示たり、日本語から英語へと逆に表示したりと、設定ファイルに書き込んで変更可能となっている。
これらのプログラムは100行足らず。
pythonの基本的な文法は覚えているため、30分位でできた。
ディスクトップ、お天気リポート(仮称)
パソコンを起動すると、今日と一週間の天気がディスクトップのガジェットとして起動表示される。
ライブドアのRSSデータを読み込んで表示している。地域を変更する場合、RSSデータのアドレスを変更するだけで可能。
お天気マークは自由に変えられ、任意のフォルダーに特定の名前で入れておけばいい。
晴れはお母さんの写真、雨はおとうさん、曇りは・・・・と人の写真で天気マークを示すことも可能。
プログラム行は80行程度。作成時間は、1時間足らず。
終わりに
何を言いたいかというと、
pythonは簡単に準備ができて、基本的な文法とライブラリの使い方を無料で勉強できるということ。
使用範囲が多様な言語のため、(完成の)創造性を膨らませてくれる。
上記のソフトが作成できるレベルになると、どんなソフトをつくろうかと創造がわき、プログラム作成作業が楽しくなる。
ちなみに、2つのソフトはプログラム上で「クラス」を使用していない。クラスというプログラムの書き方は、初心者の壁と言われている。それだけ、気軽にプログラムの学習を進められるということだ。
pythonには、2と3の二つのバージョンがある。
本格的なソフトを作るのであれば”2”,じっくり勉強して将来的に他の言語でソフトを作るのであれば”3”を利用したほうがいいと言われている。