Linuxで便利なソフト3つVivaldi,CherryTree,Spyder(for Python)
お茶ノ湯博士 | 2017年2月9日 仕事以外でパソコンを使用することがほとんどなくなった。
最近どんなソフトが使われているか、探ってみた。
次の3つのソフトが目に止まった。
使用環境 ディスクトップ
OS Linux Mint 18 xfce
CPU Pentium プロセッサー
グラフィックボード あり
起動するOS は外付けハードディスクから
1.ブラウザー Vivaldi for Linux
ニュースとして「老舗ブラウザ Opera が中国の企業に買収された」ことを知っていた。
自身も Opera をたまに使用する。 中には信頼性という観点から、他のブラウザに乗り換える人もいる。
Opera 創設メンバーの一人が独立し Vivaldi というブラウザを開発した。
Opera は開発当初から軽い(ホームページを表示するのが速いこと)ことを念願においていた。ところが、最近では開発当初の思惑と異なり重くなっていた。
Vivaldi は軽く使いやすいことを目標として新たに開発されている。
Linux Mint にインストールしてみた。
Chrome をベースに作成されていることから、便利な機能をインストール後に導入できる。
独自の機能として、Opera 当時からあるスピードダイアル(ブックマークの発展した機能)の他、キャプチャー(表示されているサイトを画像で保存する機能)がある。
時間とブラウザデザイン(カスタマイズ可能)を指定して、昼食や退社5分前になるとブラウザのデザイン変化でお知らせしてくれる。 なんていうのも可能だ。
Google Chrome の機能を使用でき、Vivaldi 独自の機能も併用することが可能だ。
CPU が Pentium と古いパソコンでもサクサクと使用できる Linux。 Windows7 も同機種で使用しているが、Linux Mint では速さを実感する。 この環境の中で Opera と Vivaldi の速さは実感するほど差はないが、Vivaldi はChrome 機能が使えて便利であった。
Vivaldi を起動したまま Ctrl + Shift + N キーで プライベトモードで新たな Vivaldi を起動する。 このモードでホームページを開くと、意外と速いと感じた。
ダウンロード https://vivaldi.com/?lang=ja_JP (Windows Mac Linux用)
2.CherryTree
Windowsで使われている Microsoft Office OneNote をイメージするようなソフト。
OneNote は Vivaldi for Linux の拡張機能で一部の機能が無料で使用可能だ。 情報をグループごとに管理・整理し、リッチテキストとして保存できる。 リッチテキストとは、文字の大きさ、表、画像などホームページで表現できる機能を持っている。
情報の検索やPDF変換(アイコン化されている)、アウトライン機能(情報を整理する機能)など、無料で使用できるものとしては多機能だ。
リンク機能やブックマーク、検索、ノードの機能などを使いこなせば、wikipedea のような使い方ができる。
現在、山情報の整理やその他資料の作成整理に重宝している。 パスワード機能があるため、人に見られたくないものも保存管理可能だ。 情報別に USB ごとに整理しておくと、CherryTree を開くだけで、画像、動画、サウンドを一括管理することも応用的に使用できる。
個人的には背景を黒くしてテキストを白(グリーンがベスト)にする機能が眼精疲労予防にいい。
(眼精疲労に関する研究論文を書いた経験から。自身は医者では無いですが・・・・)
ダウンロード および 使用方法に関する情報(英)
www.giuspen.com/cherrytree/#downl (Windows、Linux用あり。 Ubuntu系は 〜バージョン名_all.deb を選択)
最新版をインストールする手順は、予めLinux の「ソフトウェアの管理」からインストールし、アップデートとしてダウンロードした最新バージョンを追加インストールする。
3.Spyder
最近 AI のプログラム言語として注目されている Python でソフトを開発するエディタ ツール。
日本語化(インストール時)されていないが、同様なソフト Eclilpse に比べ軽い。
長年? Python で簡単なソフトを作成しているが、使いやすいと実感した1つだ。
Spyder を数回使用して本ブログを書いているため、今回は詳細を語るには至らない。
デザインに関して、各機能を使いやすい場所に配置することができ、低能力のパソコンでもサクサク作業ができる。 Eclipse は現パソコンでは長時間使用すると重いと感じることがある。
誰でも使用できるために、日本語化されることを期待する。(検索したが見つからなかった)
インストール
Linux Ubuntu 系には標準で使用可能になっている。「ソフトウエアの管理」からクリックひとつでインストールされる。
Windowsでは、WinPython をインストールすると、Python と Spyder が一緒にインストールされる。
気になることが一点ある。 Python を実行すると、”タブエラー”が出ることがある。プログラム制御範囲をタブで認識する特徴がある Python。エディター機能としてのエラーかもしれない。対処法があるが少々手間がかかる。
”タブエラー”が解決できない時は、Preferences (設定) で “Indentation characters” 項目を “4 spaces” から “tab” に変更し試してみる。
以上3つのソフトを試してみた。
Linuxを初めて使用したのが20年前の Turbo Linux 。 使用当初は処理最中パソコンが動かなくなり、趣味ですら使用するには苦痛だった。 Redhat を導入すると、なんとか使えるようになってきた。 OpenOffice という、ワープロ、表計算、図形作成が一体となったソフトが無料で配布されるようになると、これまで Windows を使用してきた人が Linux に注目し始めた。 その後 Ubuntu という 使い方が Windows に似た使い方ができるようになったOS (ベースはLinux)が無料で配布されると、一般人、学生にとどまらず企業や役所が導入し始めた。
Linuxは主にホームページやデータ保存・管理に使われているサーバー中心使用で以前から多くで使用されている。 また、個人が趣味や仕事で使用する人は、パソコン使用者全体の数パーセントしかないが、広がりつつある。
自身が思うのは「無料で高機能」が特徴の Linux が貧困世帯にも浸透し、ネットを通じて「教育」が身分、貧富に関係なく受けられることを願いたい。