MintにXAMPPをインストール
作成日 2014年10月25日
更新日 2019年08月25日
PHP7 のバーション 7.1 と 7.2 について
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XAMPP 32bit の最終バージョンは? XAMPP for Linux には 64bit、32bit 用がある。 筆者自身の調べによる (2018-7-4) |
XAMPP 32bit と 64bit には操作に違いがある XAMPP for Linux には 64bit、32bit 用がある。 (2017-3-21) |
XAMPP for Linux 32bit 用について XAMPP for Linux には 64bit、32bit 用がある。 (2016-9-20) |
Linux Mint 17.2に「XAMPP for Linux 5.6.14」をインストールしてみました。phpMyadminに不具合が生じて、正常に動作しませんでした。積極的に解決はしませんので、不具合の原因はわかりませんでした。データベースがMysqlから、兄弟分のMariaDBに変更されています。「2−3.インストールの確認」の確認画面も変更されています。 本ページを参考にする場合、「2015-03-04現在のバージョン」の最新版を使用しています。 不具合があった場合、参考にしてください。 (2015-11-15) |
MintにXAMPPをインストールしてみる
対象にしたのはMint Xfce。他のMintも同じようにできると思われる。
XAMPPができること
いくつかのインターネット専用ソフトを、一気にまとめてパソコンにインストールしてくれるソフト。
ソフト名として、Apache、Mysqlなど現在では多数のソフトがイントール可能となった。ただし、これらのソフトを扱うには、単にワープロを使うのとは違い専門的な知識を必要とする。
このソフトを使うと、ホームページなどインターネット接続上ででしかできないことが、ワープロのようにインターネットに非接続でホームページのデザインをしてみたり、プログラムでソフトを作ったりすることができる。
いわゆる、パソコン内だけでインターネットの世界ができてしまう。
実際にインターネットに非接続で、できることは次の通り。
- ホームページデザインがうまく出来ているか早く、気軽に確認できる。(ネットの速さに左右されない)
- 自作ブログサイトを自宅以外の有料・無料ハードディスクを借りて開設するときにうまく動くか確認できる。
- pukiwikiというソフトを使えば、自分のためのデータベースができる。(他人に見られることがない)
- PHPやPython、JAVAなどのプログラム言語でブラウザー上で動くソフト、例えばゲームやヤフーのような会員を登録・管理するソフトを作ることができる。
- ネット上でお金を稼ぐ、きっかけや準備の手助けになる。
- ネットに関わる資格をとるための助けになる。
- ネットに接続した場合、インターネット上で自分のハードディスクの中身を公開することができる。(ホームページという形や離れた場所でスマホと自宅パソコンの間でデータのやりとりなど)
XAMPPのインストールXfce編
基本的なインストール方法は、MATEなどでも同じ。今回はXfceのメニューを活用しインストールした。
インストールの流れとしては以下の通り
- ダウンロード
・適当な場所に置く。 - インストール
・ダウンロードしたファイルを起動する。
(Windowsの .exe ファイルと同じようにクリックひとつでインストールソフトを起動できるようになっている)
・インストール画面のチェックを入れたり外したりしながら進め、インストールする。最後は「finish」ボタンが表示される。
・インストールできたか確認する。 - 設定
・XAMPPを使う権利(パーミッション)を設定。
・外部からアクセス?されないように、各ソフトのパスワードを設定する。
・ホームページファイルの置く場所を変更する場合、設定ファイルを書き換えなければならない。
・Mintを起動と同時にXAMPPの各ソフト(Apache、Mysqlなど)を自動的に起動する場合、設定ファイルを書き換えなければならない。
1.ダウンロード
https://www.apachefriends.org/jp/index.html サイトに行き「Linux 向け XAMPP 5.6.3」からXAMPPをダウンロード。(2015-03-04現在のバージョン)
ダウンロードするフォルダーは、ディスクトップやダウンロードフォルダーのどこでもいい。
2−1.インストール(インストール画面が表示されるまで)
(1)root権限でダウンロードしたフォルダーを開く。
※Mint Xfceの場合、マウスの右クリックメニューで「rootでフォルダーを開く」項目があり、選択して別窓で表示される。他の Mint は、下記「こんな方法もある!」を参照。
(2)xampp-linux-5.6.3-0-installer.runのプロパティで、「アクセス権」→「プログラム:プログラムとして実行を許可する」項目にチェックを入れる。
(3)xampp-linux-5.6.3-0-installer.runを選択した状態で、「ファイル」→「実行」またはマウス右メニューで「実行」を選択する。 ( Linux Mint xfce の場合)
よくある失敗!
「実行」メニューがない場合、キー “F5″で再表示するか、root権限で開いた窓を一旦閉じて、改めて上記 (1) の手順で窓を開く。
こんな方法もある!
上記「実行」メニューがない場合、ターミナルを起動してコマンドで実行する。
ダウンロードファイルのあるフォルダーに移動し、$ sudo ./xampp-linux-5.6.3-0-installer.run (ダウンロードしたファイル名)を入力すると、同様に実行される。
(4)インストール画面が表示される。
2−2.インストール(インストール画面が表示されてから)
(1)「Next」ボタンをクリックで次へ進む。 (「2−1(4)インストール画面が表示される」と同じ画像)
(2)「XAMPP developer Files」からチェックを外す。(フォルダーが作成されるが、なくても使用に影響ない)
「Next」ボタンをクリックし次へ進む。
(3)XAMPPが /opt に lampp というフォルダーが作られ、そこにインストールされる。
設定時にIDとパスワードを求められ次に進めなかったら、とにかく「lampp」と入れてみる、次に進めることがある。
「Next」ボタンをクリックし次へ進む。
(4)「Joomlaなど、無料のソフトを使えるようにし、これらを知りたいか?」に対して、いいえならチェックを外す。(チェックしないで次に進む)
「Next」ボタンをクリックし次へ進む。
(5)インストールの準備はいいか? 「Next」ボタンをクリックし次へ進む。
(6)いよいよインストールが始まる。この間、決して電源を切らないように!
インストールが終わったら、「Next」ボタンをクリックし次へ進む。
(7)最後のインストール画面。
「Launch XAMPP」は、ApacheやデータベースをOn、Offしたり、Apacheの設定を呼び出すことをパネル上(GUI)ですることができる。手動で設定するのであれば、「チェックを外し」インストールしなくても問題ない。
今回は「使う」で「チェックを入れる」にした。(詳細は後述)
「Finish」をクリックしてインストール終了。
2−3.インストールの確認
ブラウザーを起動し、アドレス入力欄に 「localhost」を入力する。
以下の画面が出たら、インストール成功
2016年頃から下記の表示に変更された。 データベース Mysql から MariaDB に変更された模様。
古いバージョン ( 2015年頃 ) は下記の表示
もしも、以上の画面が出ずに、ERRORが表示されたら、Apacheを起動(以下XAMPP起動とする)させなければならない。
起動させるには、ターミナルから”$ sudo /opt/lampp/lampp start” もしくは ”$ sudo /opt/lampp/lampp restart” を入力する。
$ sudo /opt/lampp/lampp start (XAMPP起動) $ sudo /opt/lampp/lampp restart (XAMPP再起動) $ sudo /opt/lampp/lampp stop (XAMPP停止) |
「日本語」をクリックすると、次の設定画面が出る。ここで「インストール確認」終了。
2016年8月現在の最新バージョンでは、下記の表示はありません。
この画面で文字化けすることもある。使用上問題ないと思われるが、.htaccess ファイルで文字の種別(エンコード)を指定すれば正しく表示される可能性がある。(Linux の場合 UTエコ,エクササイズ,ウォーキングF-8 に設定)
3.設定
(1) と (2) の作業は先にする。
よくある失敗!
ここでよく失敗するのは、XAMPP が起動していない状態で設定すること。
また、Mysqlだけが起動していと、セキュリティの設定ができなかったり、phpMyAdmin のパスワードを設定できない状態でアクセスしても「アクセスが拒否されました」などとメッセージが出て、先に進めない。(これをハマってしまうという)
今一度、 Apache、MySQL Database、ProFTPD が起動しているか確認!
(1)パーミッションの設定(所有権の設定)
ターミナルを起動する。
XAMPPが入ってるフォルダーのパーミッションを自分に変更。
$ sudo chown -R (ユーザ名) /opt/lampp |
一旦、lamppフォルダーのパーミッションを変更。
$ chmod -R 777 /opt/lampp |
特定のファイルのみ、パーミッションを変更。
$ chmod 600 /opt/lampp/etc/my.cnf $ chmod 644 /opt/lampp/phpmyadmin/config.inc.php |
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(2)パスワードの設定
セキュリティやデータベース操作などの設定をする。
ターミナルを起動して、$ sudo /opt/lampp/xampp security を入力する。
パスワード入力後、対話形式で設定する。
ちなみにすべての質問に対して、 「y」とパスワード「1234」を入力してもとりあえず動いた。
改めて $ sudo /opt/lampp/xampp security を入力して再設定ができる。
設定後、 ブラウザーから localhost と入力して上記設定が行われたか確認ができる。
2016年8月現在の最新バージョンでは、下記の表示はありません。
とりあえず、”安全”の表示 が出ているので動く。(出ていなくてもとりあえずは動く)
よくある失敗! その1
”$ sudo /opt/lampp/xampp security” と入力しても設定画面が出ない場合、ブラウザーで http://localhost/xampp/index.php にアクセスし、画面左側にあるメニューの「セキュリティ」をクリックする。
「XAMPPセキュリティ」でステータスが”要注意”や”不明”である状態を一度確認した後に、再び”$ sudo ……. security”を入力すると、パスワードを設定できるようになる。
よくある失敗! その2
パスワードに関する質問が1回だけの場合、FTP( ファイルの関連ソフト ) の設定だけで、データベースのパスワードがされていない可能性がある。
対処法として、パスワード設定前に、予めApacheやMysqlを起動・確認してから、再度パスワードを設定することを試みる。 設定後にはxampp自体を再起動する。 追)2019-08-25
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(3)ホームページファイルのあるフォルダーを変更する(必要な場合のみ)
初期設定では /opt/lampp/htdocs/ のフォルダーになっている。
変更しない場合、(3)の作業は必要ない。(4)の作業へ
変更しない場合、/opt/lampp/htdocs/ フォルダーのパーミッションを 777 にすることを忘れずに!
変更するのは、2ファイルで計3行。(XAMPPのバージョン5.6.3)
1)ファイル名 /opt/lampp/etc/httpd.conf (2ヶ所)
229行あたり
DocumentRoot “/opt/lampp/htdocs” を DocumentRoot “/home/ユーザー名/hogehoge/public_html・・・” などのように変更 |
230行あたり
<Directory “/opt/lampp/htdocs”> を <Directory “/home/ユーザー名/hogehoge/public_html・・・”> などのように変更 |
2) ファイル名 /opt/lampp/etc/extra/httpd-ssl.conf (1ヶ所)
86行あたり
DocumentRoot “/opt/lampp/htdocs” を DocumentRoot “/home/ユーザー名/hogehoge/public_html・・・” などのように変更 |
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(4)パソコン起動時にXAMPP も起動するように設定する(必要な場合のみ)
root権限で /etc/rc.local ファイルを開き、起動するコメントを「exit 0」の前に1行挿入する。
挿入するコメント /opt/lampp/lampp start
#!/bin/sh -e # # rc.local # # This script is executed at the end of each multiuser runlevel. # Make sure that the script will “exit 0” on success or any other # value on error. # # In order to enable or disable this script just change the execution # bits. # # By default this script does nothing. _ /opt/lampp/lampp start exit 0 |
以上で、XAMPPのインストール終了。
XAMPPを再起動する。
Launch XAMPP をインストールすると
2−2.インストール (6)最後のインストール画面 で Launch XAMPP をチェックすると、ソフトがインストールされる。$ sudo /opt/lampp/manager-linux-x64.run
Lunch XAMPPを起動するには、起動はターミナルから、
$ sudo /opt/lampp/manager-linux.run 32bit用の場合 |
$ sudo /opt/lampp/manager-linux-x64.run 64bit用の場合 |
を入力すると”XAMPP設定パネル”が立ち上がる。
初期画面
上記のタブから「Manege Servers」をクリックするとサーバーの稼働状況や起動、停止ができるようになっている。
さらに、カーソルを Apache Web Server に置き、「Configure」をクリックすると、
の画面から、Apache 設定ファイル /opt/lampp/etc/httpd.conf が開き、そのまま変更・設定できるツールになっている。他にアクセスログ、エラーログを開くこともできる。
終わりに
ここまでの設定は、ダウンロード時間を除き、慣れた人であれば30分ほどで設定できるのではないかと思う。
LinuxにXAMPPをインストールすることが、現在では簡単になった。
以前はコマンドラインを使って、「フォルダーを開く」、「解凍する」、「移動する」などの作業をキーボードで全て行っていた。現在では、マウスで可能となり、インストール用のプログラムを起動して作業を行うことができる。WindowにXAMPPをインストールするときに、以前から行われていた手法だ。
Linuxの使い勝手がWindowsのように初心者でも可能になってきた。